Let's be alone

今月からまた研究テーマが変わり、
今までやった事の無い実験をしなければ
ならなくなった。学生時代も会社時代も
やった事がない作業だ。


お盆前にテーマが変わって、これも
やった事の無い作業だった。3ヶ月
かかって何とか製法を確立できたところ
だった。これからはこのやり方で色々
作れるぞ、と思ったらそれは他の人に
任せてお前はこっちをやれと言われたのだ。
これがもう、本当に嫌で。


来年3月でこのプロジェクトが終わるので、
そろそろ次の仕事を探さなければならない。
それが最優先だが、写真でもやりたい事が
たくさんある。ほぼ毎週撮影してるし、
家で写真を見直したりもしている。
なので正直に言うと、今の仕事は適当に
流したいなと思っていたのだ。
なのに今更新しい事をやれと。


元々他の人がやる筈だった仕事だが、
その人も手が一杯で出来なかった。
でもタッグを組んでいる企業からは
ずっと前からそのサンプルを要求されている。
やるしかない。前のテーマもそうだった。
だから担当を変更した訳だが、だったら
もっと早く仕切れや、と思う。
学者と役人のチームだから仕方ないけど。


やりたくねえなあ、と思っていたら、
元々その仕事をやる筈だった同僚が
仕切り始めた。僕に断り無くどんどん
実験の準備を進めたので、直ちに始めなければ
ならない状況になったのである。
これが本当に嫌だった。


例えて言うならば、フルマラソンを走って
きて、ようやくゴールが見えてきた状況
だったのである。
「きついレースだったなあ。でももうすぐ
ゴールだ」と思ってたら急にコース変更
させられて、また別のコースを走れと
言われたようなものだ。
ハーフマラソンだから」とか言われて。


走る気力が無いのに無理矢理押し出されて
「棄権しようかな」と思ってたら、後ろ
からバイクで伴走してきたのである。
それが伴走というよりは煽り運転に思えた
ので、心底嫌になった。


今思えば気を遣ってくれたのだろう。
申し訳ないと思って、忙しい中準備をして
くれたのだ。ありがたい話である。
でも僕は他人に段取りされるのが嫌いで、
一から十まで口を出されると一切やる気が
無くなるという性格だ。
自主性を封じられる事を極端に嫌う。
だから嫌で嫌で。


そういう状況になった時は、何とかして
自分の意思が入り込む場所を見つけて、
やりがいを見つける事で対応してきた。
今回はなかなかそういう気になれなくて
時間がかかった。


でも何とか対応できました。
今までになく共同作業が増えて、自分の
意思に反した状況がますます増えてきた
けれど、まあ何とか。


今日は勤労感謝の日だったが、休出した。
朝7時から2時過ぎまで実験して、明日
やろうと思っていた分までやってきた。
なんか楽しかった。
順応したつもりだったけど、やっぱり
ひとりがいいや。