また会う日まで

久々に書く。
2月3日の午後、友達が亡くなった。
5年前に病に倒れて寝たきりになっていたが、
昨年末から容体が悪化したのである。


彼の事はこのブログでも何度も書いた。
中学の同級生で、釜石から盛岡に越してきた
僕の、最初の友達だった。
高校は別だったが就職先で再会した。
川崎の寮を出る時、山手に誘ってくれた
のも彼だ。


川崎に出てきてからだけでも30年以上の
付き合いになる。その間、本当に色んな事が
あった。たくさん話して笑ったし、一緒に
ギターやらドラムやらを鳴らして大声を
あげたり、何よりよく飲んだ。


だから今、僕は言葉に表す事ができない。
楽しかった記憶も、彼の器の大きさと
それが僕に及ぼした影響も、今僕が
抱えている気持ちも。
何を書いてもどう書いても、何度書き直しても
薄いし浅いし足りない。


一昨日横浜でお葬式があった。近親者だけで
行う予定だったが、彼のご家族にお願いして
参列させてもらった。バンド仲間だった
中学からの友達2人も一緒だ。


5年前、彼が倒れた時は毎日朝から晩まで
泣いていた。抑えが効かなくなって、何を
見ても何も考えてなくても涙が止まらず、
毎日泣きながら赤バイクの仕事をしていた。


なのでさすがに涙も枯れ果てたかと思ったが、
そんな事は無かった。
人前であんなに泣いた事は無い。
今も時々、何のきっかけもなく涙が出て
止まらなくなる。


盛岡でも川崎でも横浜でも、最初の友達だった。
多分、僕の人生で一番深く長い友達だ。
まだこれからも新しい出会いや深い付き合いが
あるかも知れないが、これだけ長い時間を
過ごす事はもう無い。


いつかまた会えるだろうか。
会えたとしても「また来たの?もういいだろ」
って言われるかも知れないなあ。
本当に、居なくなったんだな。