学食

今週から理工学部の食堂が営業を再開した。
8月からずっと改修工事をしていたのだ。


その間は中央食堂を使っていたのだが、
こはちょっと遠い。歩いて5分位かかる。
いつも実験の合間に昼食を摂るので、
この5分は結構大きい。時間が無くて
近くのコンビニに入る事が結構多かった。


メニューの問題もあった。
中央食堂も理工学部食堂と同じような
メニューなのだが、組み合わせ方に魅力が
無い。メニューの層が薄い。
やたらサイドメニューが多くて、しかも
今川焼きとかケーキとかなのだ。
そんなの、オジさんは要らないのよ。
普通のおかずが食べたいの!


それ以外食べたいと思うものは丼ものとか
麺類だから、減量中の身としては手が出せ
ないのである。
「食うものが無えや」となってコンビニで
買う事になる。高くつく。


あとは味ですな。僕が学生の頃からそう
なのだが、理工学部の方が断然美味い。
いや、中央食堂が不味いと言う訳ではなく、
味に哲学が感じられないのだ。
レシピ通りに作りましたよ、それだけ。
どう作れば美味しくなるかという情熱が
感じられない。申し訳ないけど。


食べていると時々、「俺ハ何ヲ食ハサレテ
イルノダ」という気になる。
あー肉ですね、野菜も入ってますね、
ところでこれ何?あー肉野菜炒めか、という
感じだ。ずっと首を傾げながら食べている。


そんな生活を2ヶ月も続けていると、今度は
自分の感覚を疑い始める。
「美化し過ぎじゃない?どこもそんなに
変わらないよ」と。
でも今週久々に理工学部食堂で食べてみて
思ったのである。美味い。しみじみ、美味い。
初めてここで食べた時の感覚を思い出した。
やっぱり違う。
メニューの構成も上手いから、毎日おかずの
セレクトに迷う。素晴らしいな、ここは。


学生さん達はコンビニを使う人が多いけど、
学食に行けよーと思う。
コンビニなんてこの先嫌でも行けるし、
それしか選択肢が無くなったりするから。
「食堂」というもの自体が少なくなったし、
作った人の顔が見えるって大事だ。
こんな贅沢ってそうそう無いんだぞ。


でもまあ、言わないけどね。
毎日一人で食べて、一人で満足している。