Heavy-Duty Man

年休。早起きして病院へ。
この病院に来るのは4年ぶりだ。
評判の良い整形外科の先生がいるので
帰省した時たまに来ていた。


前回は鎖骨を折って手術した後に、
痛くて寝られないので診てもらったの
だが、その時にこう言われた。
「ここを折った人は100%四十肩に
なりますよー」
もう49歳だけどね、と思ったのを
覚えている。


何しに来たかと言うとその四十、もとい
五十肩と思われる症状がここ1ヶ月程
出てきており、シャツを着たり脱いだり
するのが苦痛になったからである。
遂に来たか、と思った。
折ったのは左鎖骨で、痛いのは右肩だが
まあいい。診てもらおう。


さらには同じ頃から左のふくらはぎの
外側がやたら熱くなる事が増えていた。
ひどい時は腿の辺りまでヒリヒリする。
これは何だ?16年前に下肢静脈瘤の手術
をしたが(それもこの病院だ)、その
症状とも違う。なんか怖い。


加えて昨夜は右足の中指が突然痛くなり、
収まったと思ったら中に瘤ができたような
違和感が残った。なになになに!


「という訳で、全部診てもらおうと思い
まして」と最初の問診で言ったら、看護師
さんが「なになになに?」という顔をした。
とりあえずレントゲンを撮る。


それからすぐに診察。先生の答えは実に
簡単明瞭であった。
「肩はこれ、年齢によるものですねー。
この歳になると肩の組織(だったかな?)が
固くなるんですよ。少し様子を見ましょう。
脚の方は少し神経が圧迫されてるかもしれ
ませんが、すぐに処置しなくて良いです。
こちらも様子を見ましょう」


なんか納得。自分でも臆病だったかなと
思うが、僕ももう何が起きてもおかしく
ない年齢である。実際、年齢が近い人が
何人も大病を患っている。
僕より遥かに健康に気をつけていた父も、
この位の年齢から病気や怪我が増えていた。


おまけに僕は痛みや病に鈍感である。
4年前の骨折だって、あれは即救急車で搬送
されるレベルだった。
それなのに右手だけで運転して午前指定の
荷物を配って、そのまま会社まで運転して
戻ったのである。
「やれる」と思ってしまう所が馬鹿で、
そんなのいつまでも通用する訳が無い。


という訳で、念の為診てもらったので
あるが、一つ気になる事が。
病院に行くと痛みが収まるのは何故だ?
今日もそうだ。待合室にいる間に痛みが
スーッと引いた。その状態で診察を受けると、
いまいち先生への説得力に欠けるのである。
「大したことなさそうだな」と思われたかも。
鈍感というより、見栄っ張りなのかしら。