完全試合

岩手は新型コロナウィルスの感染者がゼロ
なのだが、これにはからくりのようなもの
がある。
専門委員会があって、そこで承認されない
とPCR検査を受けられないのだ。
検査を受けた人の数は他県に比べて著しく
少ない。ならば感染者が見つからなくても
不思議ではない。


こないだテレビに専門委員会のリーダーが
出ていて、何故そのような体制を取った
のか説明していた。それを聞くと一瞬
「ああ、そうなのか」と思ってしまうの
だが、世界の流れには反している訳で
何を信じれば良いのやら、と思ってしまう。
本当に感染したら検査してくれるのか?
握りつぶされるんじゃないか?という疑念も
湧いてくる。


それでも感染者ゼロはゼロ。
他県の人から見たら「いいねえ」と思われる
かも知れないが、こちらとしてはいつ途切れ
るか分からない、下手をすれば自分のエラー
で終わってしまうかも知れない、ギリギリの
完全試合を続けているようなものだ。
どんどん追い詰められるような気持ちに
なっていった。


そして今日。専門委員会の承認無しに
検査を受けられる事が決まったそうだ。
正直ホッとしている。
これから岩手でも感染者が見つかるかも
知れないが、今みたいに根拠の無い
完全試合を強いられるよりはマシだ。


感染者が出ようが出まいが、自分の生活は
同じだ。僕の家は年配者が二人いるので、
絶対にウィルスを持ち込む事はできない。
一番外に出ているのは僕で、体調不良に
一番鈍感なのも僕なので、注意して生活
している。
職場でも同じ。余所者なのでコロナに
感染したら何を言われるか分からない。
結局のところ、完全試合を続けて行かな
ければならないのだ。みんなそうだけど。


……と、ここまで書いてきてふと思った。
なんでこの話題を書いてるんだっけ?
最近の気候とか今日の出来事とか穏やかな
事を書きたかったのに、どう書き出しても
ここに辿りついてしまったのだ。
しょうがないからそのまま流れてきた
のである。


なんか人に意見するような、誰かを責める
ような文章に見えたらすみません。
そんなつもり、全く無いです。
では、また。