ふたつのホーム

個展「終りの町」、終了しました。
新型コロナウィルスが猛威をふるう中
観に来てくださった方々、そして
「観に行けなくてごめんね」とわざわざ
連絡してくださった皆様、本当に
ありがとうございました。
ありがたい気持ちで一杯です。


閉廊後は写真家のみなさんから寄せ書き
と引越し・転職のお祝いを頂いた。
これはすごく嬉しかった‼︎
そんな事、全く予想していなかった。
ですが私、驚きと照れくささのあまり
感動を上手く表現出来なくて(やれやれ)、
感謝の気持ちが上手く伝わらなかった
気がします。ダメだねえ。


蒼穹舎の大田さんには写真を始めたばかり
の頃から20年近くずっとお世話になって
きた。お礼を言ったら「いやいや、また
普通に会うから」と言ってくださった。
これはちょっと、たまらなかったなあ。
泣きそうになるのを必死に堪えた。


搬出が終わり、新幹線の時間が近づいて
きたので早くギャラリーを出た。
皆さんにお礼を言って、笑いながら
出てすぐ、階段のところで泣く。
そのまま地下鉄の駅まで走った。
また一つお別れだ。でもまた、いずれ。


不思議なもので、岩手の生活にだいぶ
慣れてきた筈なのに、横浜や東京に
来ると全く違和感を感じない。
「いや、ずっといましたけど」という
感じ。旅行帰りの感覚すらない。
二重人格者みたいな?気持ちだ。
まだ日が浅いからかな。ずっとそうで
あればいいのにな。


新幹線が盛岡駅に近づいた時、また
自然と気持ちが切り替わった。
「さあ、着いた。明日の仕事、
どうしようかなあ」何の違和感もない。
やはり二重人格なのかしら。