光あるうちに

前回のブログを書いている間、一人で
飲んでまして。その後飲み過ぎまして。
翌日曜日は3時くらいまで起きられません
でした。アホか。喜び過ぎだ。


ベッドから這い出してDM用の写真を
チェックした。少し気になる部分があった
ので何枚かプリントして、外に出る。
蒼穹舎へ。


原芳市さんの展示「神息の音」を観る。
何とか間に合った。
昨年末に亡くなった原さんの遺作。
病を抱えながら撮影、製作されたのだが、
これまでの作品以上に強く「光」を感じた。
言葉を失う。


原さんにはカラーを始めた最初の頃から
何度も励まして頂いた。
「君はカラーの方が良い。これを撮り続ける
べきだ」と。具体的にどこが良いのか、と
説明して下さった。本当に嬉しかった。
写真集を作りたい、でもお金が無い、と
迷っている時にも「作らないの?」と一言。
どれだけ力になったことか。
心よりご冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。


最後の最後まで自分の最高傑作を更新し続けた
希有な作家だ。本当に憧れる。
写真集の最後に収められた原さんのセルフ・
ポートレイトに息を呑む。
あの飄々とした佇まいが消えて、髭を蓄えた
原さんが静かに、厳しくレンズを見つめていた。


まだまだ僕は甘いなあ。
写真に向かって頭を下げた。