編集終了

バイトから帰った後、写真集用のデータ
作りをやる。撮影年とか場所とか。
本の編集はあっという間だった。
プリントを送った1週間後に大田さん
から連絡が来た。
「できたよ」


30日に蒼穹舎に行き、見せてもらった。
ああ、こうなったか。
デジタルカラーを始めた時の、最初の
感覚が甦ってきた。
ただカラーにした、という事じゃなく
もっと自由にやりたかった。
当時の展示のタイトルこそ「colored」
だったけれど、ただ色が付いただけには
したくなかったのだ。


その後何度も展示を重ねて、少しパターン
化されてきた部分があるな、と自分では
思っていたのだが、大田さんの編集が
それを一気に戻してくれた。
僕が好きなカラー写真集に共通する
ある種の自由さを、そのほとんどを作った
大田さんが示してくれた。
それがすごく嬉しい。


セレクトしたプリントを、一旦持ち帰る。
よく見ると、展示の時は主軸になってた
プリントでも結構カットされていた。
カットされたプリントだけで、毛色の違う
本が1冊できるかも、なんて思った。
そんな事、今まで無かった。
それでもやはり、大田さんのセレクトが
いいなあと思う。
これでいい。これがいい。


わくわくしながら就寝。
写真集はやはり、展示とは全く違うのだなあ。