総力戦

朝、起きるのが辛かった。疲れが溜まっている。
それでもまだ2日目だ。奮発してホテルで朝食。
昼はまともに食べられないからと、バイキングで
しっかり食べて会場へ。


今日も昨日同様、いや昨日以上に厳しい状況。
本のコーナーはほぼスルー状態である。
昨日の段階で分かった事は、こちらでは日本の
写真家は(誰もが知るビッグネームでさえも)
知られていないという事だ。
つまりはこちらの常識がまるで通じないのだ。


こちらに持って来る本のセレクトも、大田さんや
川口さんとかなり考えたつもりだったが、
その発想の根底から覆されたような気がした。
それでもひたすら考える。他のブースを見て研究する。
まずはどうやって写真を見てもらえるか。
でも、どうすれば良いのか、答えは出なかった。


午後になって展示作家である川口和之さんと
山口聡一郎さんが合流した。ひと仕事終えたような
気がして、少しホッとする。
状況を説明するが、言わなくてもすぐに気付いた
ようだ。川口さんが一言「厳しいな」と呟いた。


プリントも本も、全く売れないまま2日目終了。
その後、新沙という街に移動して夕食。今日も焼肉。
これまたメチャクチャ美味い。しかも安い。
たくさん飲んで焼肉やら冷麺をたらふく食べて、
一人2千円ちょっととは!


少し元気が出た。その後カフェに立ち寄り、
作戦会議。どうやったら、本を買ってくれる人を
増やせるだろうか?全員で考える。


まずはブースのレイアウトを変える事にした。
人がスルーしないで展示と本を両方見てもらえる
ように、工夫しようという事になった。
まだまだ考えが甘いのは百も承知。
でも、やれるだけの事はやろうと思うのである。