飲まれた男

酒は飲んでも飲まれるな。
いま私はこの言葉を、額に入れて部屋に
飾りたい。
我ながら、何遍同じ間違いを繰り返すの
かと。馬鹿かと。馬鹿だと。


昨日は久しぶりに会う人がたくさんで、
何だかはしゃいでしまったのだ。
なんか飲み足りなかったので、次の展示
作家である吉江さんと、水谷さんとで
また居酒屋に入った。


そして、またしても泥酔したのである。
何か失礼は無かったかしらと今これを
書きながらようやく思った。馬鹿だ。


店を出た後、東京の街を始発の時間まで
歩いたようである。よく帰れたなと。
途中で眼鏡を失くした事に気づいて愕然
とする。ようやく買ったお気に入りが。


乗り過ごしつつ朝方帰宅。
そこから二日酔いが悪化。夕方まで寝て
いた。寝る前に昨日の店に電話して眼鏡
を捜してもらったがやはり見つからなか
った。


眼鏡はもう1本あるが、これだけで配達
仕事と写真をやるのは不安だ。結構長く
使ってきたし。なのでお金は無いけど
買いに行った。
同じものは、もう無い。似た形で違う色
のものを購入。ああ、惜しいなあ。


自分への罰として、今日から眼鏡の代金
分、禁酒します。ま、眼鏡は安いし
酒代は高いから大した日数ではないけど
(なんだそりゃ)。


LINEで友人達に甘えようとしたが、
いつもは寛大な友人達も今回は冷たい。
当たり前である。週に2回もこんな事
したら。大変反省してます。
信じられないって?
うん、俺も自分が信用できない。