銭湯生活

今日からアパートの水洩れ修理が始まった。一度洩れが止まったので
延期になったのだが、再調査で洩れ箇所が分かったのでやっぱりやります、
なのだと。1週間風呂が使えないそうだ。この寒い時に。


水が洩れているのは1階なのだが、工事は2階の僕の所だ。
バイトを終えて部屋に帰ってきたら、我が家の浴槽やら風呂釜が
外されていた。おいおい、大工事だな。
こっちだけ風呂に入れないのは何か不公平な気がするが、まあ仕方ない。
風呂道具を抱えて商店街の外れにある銭湯へ。


この銭湯に入るのは初めてだ。なかなか貫禄のある扉を開けようとしたら、
スーッと勝手に開いた。「じ、自動ドア?」
建物は昔ながらの銭湯なのだが、脱衣ロッカーの鍵がピッキング防止用の
やたら立派なやつだったりして、妙な所で現代的である。


壁の絵はなぜか松島。それと鯉。どういうセレクトか分からないが、
天井は高く中は綺麗で、ジャグジーまであった(『超音波風呂』だと)。
ゆっくりあたたまる。いい気持ちだ。贅沢だなあ。大きな風呂って
やはりいいなあ。


以前、旧東海道の宿場町にある銭湯を取材した事があった。
ライターと2人、または1人で品川から京都まで取材したのだ。
1日に3〜4軒の銭湯をハシゴした事もあった。なかなか楽しい仕事
だったな。
そんな事も思い出しつつ、のんびりする。


これからも時々来てみようかな、と思いながら銭湯を出たら雨が。
しまった。傘を忘れた。慌てて走り出すが、家に着く頃にはびしょ濡れ。
やれやれ。