Now and Then

録画していたビートニクスのライヴを観る。すごく良い。
僕と同い年のリズムセクションであり、デビュー時から大好きなバンドである
グレイト3のメンバー、白根・高桑の2人がほんとカッコいい。
さすが1981年の音楽を知ってる人達だ。今の音でありつつ、ツボは
しっかりおさえている。


ビートニクスの「ちょっとツラインダ」は、ギターでちゃんと弾ける
ようになった2番目の曲だ。
ちなみに1番目はニール・ヤングの「ヘルプレス」で、これはコード
3つで弾けるのだ。高校の時、音楽室で何度もやった。
「ちょっと」はディミニッシュ・コードが難しかったなあ。


なんて事を考えてたら色々思い出してきた。
音楽が好きで自分でもやりたくて、でも機材は無くて買う金も借りる
あてもない。でも好きな音は確固としてある。どうしよう?


そうなると頭を使うしかない。好きな音楽を聴き込んで、持ってる機材を
とことん使い込み、どうやったら格好良くなるか、とにかく考えた。
そうやって作った音には特別の思い入れがあるし、結構出来も良かった。
後年色んな機材が買えるようになって、色んな音が出せるように
なったけれど、「熱気」みたいなものは薄れてしまったような気がする。


今回の展示プリントは、音楽をやっていた最初の頃のそういう感覚が
戻ってきている。もっと良い機材を使える環境だったのだが、やってみると
元々の安っぽい機材を使い込んだ方が良かった。
何だか、すごく楽しかったな。


と言いつつ、次はとんでもなく高い機材を使ったりして。
やり方は幾らでもあるのです。