チューブ・アンプ

明日から3日間、上京します。
18日の日曜日に高橋幸宏の50周年
記念ライヴがあって、それを観に
行くのだ。中学からの友達2人と
現地で待ち合わせる予定だ。
幸宏さんの体調が良くないらしいので
心配だけれど、それでもライヴは
楽しみだ。


約1年ぶりの東京という事で、
行きたい所は山程ある。もちろん
ギャラリーや観たい展示にも行くが、
何より行きたいのは楽器屋だ。
この1年、ずーっと待ち侘びていた。
試し弾きしたい機材が山程ある。


ここ数週間、暇さえあればiPad mini
欲しい機材、試してみたい機材を
書き込んでいた。最初は前からずっと
欲しかったFender USAのストラト
買ったろか、と思ったがお金無いし、
こないだ買ったJapanのストラト
気に入っているから、そっちをもっと
弾き込みたいなと思ったのでやめた。
でも、弾きますよ。スペック違いで
何本か。確認したいので。


その他にも気になるギターが何本か
あるが、それよりアンプを買い換え
ようかと思っている。今使っている
のはPodという、真空管アンプ
デジタル・モデリングしたやつだが、
それをそろそろ買い換えようかと
考えているのだ。


この機材は20年以上前に買った。
発売された当時はショックだった。
それまで「アンプと言えば真空管」と
思っていたが、ヘタな真空管アンプより
遥かに音が良い。スタジオにあるアンプ
には時々とんでもなくヘタったのが
あったが、これは安定している。


しかも1台の中に伝説的なアンプの
モデルが色々入っている。エフェクター
も何種類か入っていて、ヘッドホンも
使える。なおかつ結構安い。
とんでもないなと思い、当時愛用していた
Ampegの真空管アンプを売って、
これを買った。


音楽の世界はシミュレーション技術が
かなり進んでいて、アナログの温かさや
不確かさをだいぶ再現できるようになった。
それでいて不要な不確かさであるピッチの
悪さや出音の不安定さ、は無いから道具
としてきちんと使えるのである。
製品として質が高く、かつ作り込み方の
センスが良い。大したものだ。
機材を作る人と、使う人の連携がしっかり
しているのかも知れない。


そんなデジタル・アンプを長年使ってきた
が、今僕は昔ながらの真空管アンプ
欲しいなと思っている。
ヴィンテージじゃなくて、新品のやつ。
最初は最新のデジタル・アンプを買おうと
思っていた。今はモデリング技術が更に
向上しているし、機能も凄い。
でもYouTubeで聴き比べた限りでは、
真空管アンプの方が音が良いと思った。
グッと来るのである。音の説得力が全然違う。


家で真空管アンプを弾くのは結構大変だ。
出力が小さいものでも実音はかなり大きくて、
ボリュームはほとんど上げられない。
10Wしか無いな、と思っていると痛い目に遭う。
けれど、小さい真空管アンプをフルボリュームで
弾くと、めちゃくちゃ良い音なのだ。
それが欲しいと思った。


今迷っている機種が2つ。FenderとVoxだ。
Fenderを買えば、自分が好きで聴いてきた音楽に
合う音が大体カバーできる。それに比べると
Voxは幅が狭い。でも気になる。良い音なのだ。
我を忘れる位に良い。ビートルズストーンズと、
向井秀徳の音がする。良い。


真空管アンプは、弾いた音のタッチも残酷な程
明確に出る。自分の下手さが思い知らされる。
でもね、それが良いのだ。楽しいんだよ。
「ギターを弾いているんだな」と強く思う。
と、いう訳で。明日からは調査の日々である。
たくさん試し弾きするぞー。