コレクター

眼鏡をかけ始めて10日。だいぶ慣れてきた。
近くの物はもちろん、遠くのものもやたらシャープに見えて嬉しい。
カメラのファインダーを覗いた感覚に近く、すごく新鮮だ。


周りの反応はと言うと、これがほとんど無い。当たり前だ。
眼鏡をかけている人間なんて、珍しくないもんな。
買ったその日に近所の友人宅に行ったのだが、だーれも気付いて
くれなかった。仕方なくアピールする。
「ほら、これ、ほれ」
「あー、そう。そう言えば眼鏡かけてなかったんだっけ」
そんなもんである。


それでもたまに、「似合うよ」と言ってくれる人がいた。
お世辞でもありがたいです。
調子に乗ってこの間、もう1本眼鏡を買った。最近は安いんですね。
店に行くと色んな形の眼鏡があって、見ていると楽しくなる。
時計だのライターだのブルースハープだのミッフィーだの?、という
僕の悪い病気、「小物コレクト病」がまた始まりそうで怖いのである。