老眼鏡

バイトで使う眼鏡が合わなくなって
きたので買いに行く。
ここ数日探していたのだが安くて良い
フレームが見つかったのでこれに
決めて、視力測定をしてもらった。


今使ってる眼鏡の度数を確認した店員
さんがこう言った。
「あの、これかけて普通に歩けます?」


え?歩くどころかバイクに乗ってますけど?
「これはもう老眼鏡のレベルで、普通
なら歩くのも難しい筈なんですが…」
うそぉ。


去年作った眼鏡、通称「スティーブン」
のレンズは遠近両用に近い何とか補正と
いうのを入れてて、近くも遠くも非常に
よく見える。


それをバイトに使うのはもったいない
ので別の眼鏡をかけているが、こちらは
細かい文字が見えさえすれば良いと
思って、買い替える度に度数を上げて
きた。まさかそこまで強いとは。


「スティーブン」も見てもらった。
店員さん、さらに驚愕。
「いや、この眼鏡で普通に生活できる
なんて凄いです。ちょっと考えられない
です。慣れてしまったんですね」
と妙な褒められ方をした。
わしゃ、特異体質か。


先日受けたバイト先の健診では、視力が
いまだかつてないほど落ちていた。
最近は眼鏡を外すと遠くもボヤけて
いたので「困ったな。遠近両用に
しなきゃもうダメかな」と思っていた
のであるが、何の事はない。
一日中老眼鏡かけてたら、そりゃピント
もズレるわ。


とりあえずまた少し度数を上げて
作った。でもこれからは眼鏡を外す
時間を増やそうと思う。難しいけど。


と、ここまで書いたところで眼鏡が
出来上がったので、早速かけてみる。
さてさて……おえーっ。
こりゃ強いわー。無理無理、これかけて
運転とか無理!