圧力容器

ここ数週間の労働状況を書きたかったが、
何からどう書けば良いか分からない。


心底疲れ切っているので何かしら
吐き出したい気持ちはあるけれど、
いざ書こうとすると上手くいかない。
長くてくどい文章になってしまうのだ。
その割には何も伝わらない。
さっきも10行くらい書いてみたが、
「ダメだ伝わらねえや」となって
消してしまった。


あとは「不平不満を書いていると、
自分自身の居場所が無くなる」という
のがある。
世の中には「不平不満を口にする事は
良くない事だ」という認識があり、
それが年々顕著に、強固になっている
ような感覚があるからだ。
不平不満を文章にして吐き出すと、
僕が世間から、まるで社会不適合者
であるかのような扱いを受けるのでは
ないか、と考えてしまうのだ
(確かに適合はしてないけどね)。


不満を口に出すと、まずは「我慢しなさい」
と言われる。何に対して、それがその人に
とってどれだけ辛い事なのかは一切
聞かれない。聞いたとしても理解されずに、
ただ「我慢しろ」と言われる。


「不平不満があってもみんな我慢して
頑張っているんです。その程度で愚痴を
こぼすんじゃない。何を甘えているんだ」
と。吐き出すやつが未熟なんだ、と。
そんな状況だから吐き出したところで
昇華されないし、むしろ余計に溜め
込んでしまう。


でもね。何を不満に思うかは人それぞれだし、
その許容範囲だって違うのだ。
薄い不満を大型タンクに少量溜め込むのと、
高濃度の不満を小型容器に押し込んでいる
のとでは全然違うんだぞ。
安全弁くらい付けさせてくれっての。


少しずつ言葉にできるようになってきた。
でも何一つ楽しくはない。
旧型の、安全弁の作動も少し鈍くなった
圧力容器として日々を過ごしている。