テトリス

個展、終了しました。
観に来てくださった方々、本当に
ありがとうございました。
嬉しい言葉をたくさん頂いたなあ。


あまりに嬉しくて土曜日の夜、宿泊して
いた南阿佐ヶ谷で一人で暴飲暴食し、
日曜の朝から胃痛に襲われ、痛みが
落ち着くまで丸ノ内線の座席にへばり
付いて、お茶の水中野坂上間を2時間
往復したりした事も、今となっては良い
思い出である(いや、もう懲り懲りだ)。


何がそんなに嬉しかったかを書きたかった
のだけれど、岩手に帰って3日間の忙しさ
と、今日の出来事で吹っ飛んだ。
先週から実験であまりにひどい間違いを
やっていて、それ故におかしな結果が
出ていたにも関わらず、それを報告会でも
ずっと言い張っていた事に今頃気付いた
のだ。


本当に信じられないようなミスである。
ヘキサンとトルエンの瓶を間違えてて
(入ってる洗浄瓶のキャップが同じ色
だった)、ヘキサンに絶対溶けない筈の
物質を「溶けるんだ!」と言い張って
いたのだ。そんなミス、普通はやらない。
もっとひどいのは自分が作った物質の
分子量計算を間違えていたのだ。
高校生でもやらねえよ、そんなの。
そこでようやく気付いた。
「俺、疲れてるわ」


昔からそうなのだ。
自分が疲れている事に気付かない。
信じられないような凡ミスを連発して
改めて現状を振り返り、ようやく気付く。
赤バイクの頃も何度かあった。
個展前後は特に増える。


理由は分かっている。
脳みその処理能力が低いのだ。
機転は効かないし切り替えが下手で、
突発対応が苦手だ。
容量も小さいのですぐ一杯になる。


なのに大雑把で身体の耐久性だけは
あるから仕事をさらに増やすし、
限界に達してても気付かないか、
気付いててもそんなもんだなと軽く
考えてペースを上げたりするのである。


下手くそなテトリスみたいなものだ。
小さい枠にブロックが降ってくるけど
上手くはめられなくて消せなくて、
あっという間に積み上がって一杯になる。
それなのにレベル設定を高くしてしまう
から、捌けないくせに大量のブロックが
高速で降ってくるのだ。そりゃ無理だ。


と、ひとしきり反省しまして。
これからは、今度こそは自分の能力を
踏まえて生活しようと考えたのである。


さて。明後日の報告会の資料を明日中に
まとめなきゃならないな。もう少し
データも欲しいから実験もやるか。
その前に、車のエンジンから異音が
し始めたから整備工場に連絡して早く
直さなきゃ。22日に法事で叔父達を
乗せて岩泉に行くから、修理期間が
間に合わなければ対応しなくては。
と言う事は明日中にやる作業は……。


あっという間に積み上がってくるのである。