思考の脈路(ギター編)

やってもうた。ネットで中古ギターを注文
してもうた。あれだけ「ギターは実際に
弾いてみないと買えない」って言ってた
のに。特に中古はそうだ。
丸一日迷って、でも発注してもうた。ああ。


ここに至るまでのTrain of Thought、
思考の脈路というのがありまして、まず
僕はずっとエレキギターを探していた訳です。
それもFenderストラトキャスターを。
ここでも何度か書きましたが。


一番欲しかったのはFender USA製の
American Professional IIというシリーズで、
昨年上京した際に弾き比べして惚れ込んで
しまったのだ。でもこれ、20万円くらい
するんですね。パソコンの更新もあったし、
その他色々出費があったのでどう考えても
手が出ない。この先もカツカツで、
余裕は無い。でも欲しい。
毎日楽器屋のHPを観ては「きいーっ」と
なっていたのである。


きーきー言いながら22,3年前に盛岡で買った
Bacchusという国内メーカーのストラト
毎日弾いていた。でもこれが結構良いギター
だった。汚れがあったので5万円位で買えた
のだが、調べてみたら定価は10万円だった。
今は廃番だが中古でも人気らしく、いまだに
9万円くらいする。当たりだったんだ!


で、路線変更。Bacchusのギターは現在も
品質が高くて評判が良い。2万円以下で
買える物でも、YouTubeで見る限り結構
音が良い。これを買って改造してみたい
なと。ピックアップとか交換したら
楽しそうだ。


しばらくその検討をしていたが、ある日
気づいた。「いつか絶対に飽きるな」
昔もそういう事があったのだ。
数千円のアコギを買ってきて改造したり
したけど、すぐ飽きた。
後ですごく後悔した。ギターに申し訳
ないなと思ったのだ。やめよう。


でもなー、やっぱギターほしいなー、と
思っていた矢先、昨日ネットで見つけた。
'86年製Fender Japanストラトキャスター
色々変わったスペックを持つ変なストラトで、
リア・ピックアップもセイモア・ダンカンの
JBに交換されていた。


最初から改造されてて、しかもそれは僕が
やろうと思っていた改造と同じ。
カラーはホワイトに黒ピックガードで、
一番欲しかったやつ。
おいおいおい、待て待て待て。
それはすごく欲しいぞ。


シリアルナンバーがEから始まるギターで、
この「Eシリアル」期のFender Japanは
フジゲンという会社が作っていた。
この時期は、本家USAのギターもこの会社
で作られていたのだ。


70〜80年代にフジゲン、Greco、Tokai等の
作ったギターは「ジャパン・ヴィンテージ」
と呼ばれていて、海外でも評価が高い。
僕が長年愛用している94年製のFender
Japanテレキャスターも、調べたらこの
会社で作られた物だった。


そんなギターが送料込み49,800円で売って
たら、そりゃ欲しくなるわ。あと5千円
高かったら買わない。絶妙である。
サイトでは「中古」ではなく「ヴィンテージ」
と分類されていたが、49,800円のヴィン
テージって聞いた事無い。新品の半額だぞ。
そこも気に入ってしまった。
スペックと値段は申し分無し。でもなあ、
弾かなきゃ分からんしなあと悩みに悩んで、
さっきようやく決めた。


以上がここまでの思考の脈路でした。
考えに考えたようで、「絶対にギターを
買うんだからな」という決意だけは一貫
していた。結論は決まっていたのだ。
ウダウダ考えてただけでした。おしまい。