あと7,300回の晩飯

撮影に出かけた。8時半頃家を出て
盛岡へ。いやあ、歩いたなあ。
ほぼ無休で7時間くらい歩いた。


帰ってiPhoneで確認したら
35,000歩、距離にして24.5km歩いた
らしい。そんなに歩いたとは。
途中で山一つ越えてるし。


数日前から右のふくらはぎに違和感が
あった。去年肉離れを起こした場所だ。
でも、すっかり忘れてた。
こんだけ歩けるなら大丈夫だ。
それは嬉しかった。


でもね。それだけ歩いたのにあんなに
撮れないとは。
恐ろしいほど撮れなかった。
怖くて見返していない(良くある)。
写真って難しいわ。


撮影しながら色んな考えが頭をよぎる
のだが、今日はこんな事を思った。
「長くてあと20年だな」


これから先、どういう事が起きるか
分からないけど、僕は長くてもあと
20年の命だなと思ったのである。
今まで会ってきた人や自らの生活を
省みた時、僕の寿命は多分それ位
だろうなと思ったのだ。


今までミステリー・トレインに乗って
いるような気持ちでいたけれど、
急に終点が見えたような気がした。
そうか。この列車の終点はあの辺だ。
そろそろ到着するのだ、と。


けれど決して後ろ向きな考えではない。
「終わりが見えたのに下らない事で
ウダウダ考えている暇は無いな。
やれる事を全て、思いっきりやろう」
と思ったのだ。
何だかとても清々しい気持ちだった。
そんな感覚を覚えたのは初めてだった。


もしそれより長生きできたら、それは
ボーナスみたいなものだと思う。
有難く受け取って、感謝しよう。
予想より短く終わるかも知れない。
それはそれできちんと受け止めよう。
そういうものだ。
悔いが残るかも知れないけど、
できるだけの事はやろう。


ここまで書いて「これを読んだ人に
理解してもらえないかもなあ」と思った。
すごく後ろ向きな考え方だと思われる
かもな、と。
でも今僕は、すごく前向きで健康的な
心境である。終わりが見えてきたから
あとはやるだけだ。


とか言って、急に未練がましく
なるかも知れないですけどね。
それはそれでいいかな。