ドアの外へ

昨日のブログを読み返してみて、僕は
自分の事しか考えてなかったんだなと
改めて思った。
実際自分の廻りしか見えていなかった
のだが、それで本当に後悔したのである。
父の容体が悪化した時、つくづく思った。
「俺は何しに帰ってきたのだ」と。


家族の手伝いをする為に帰ってきたのに、
どうでもいい一人よがりな考えに囚われて
いた。家に帰ってきたら自分の部屋に
閉じこもって、みんなが眠った頃に冷蔵庫
からビールを出して飲んで。
家の中で一人暮らしをしているようなもの
だった。


もちろん完全に離れていた訳ではなくて
父と一緒にいる時間もそれなりにあったの
だが、もっと何かできなかっただろうかと
後悔した。でももう遅い。
この後悔は、多分一生抱えていくのだと
思う。


仕事が一段落して、自分の時間ができて
僕はまた籠りがちになった。
写真の事を考えたり、音楽を聴いたり、
何か読んだり楽器を鳴らしてみたり。


それは中学生くらいからの習慣なので
やめられないのだが、少しずつやり方を
変えている。母と居る時間を極力増やす
ようにした。当たり前だけど。


家族が一人居なくなるというのは、
とてつもなく大きな喪失なんだなと
改めて思う。僕は分かってなかったな。