2年目

昨日で、岩手に帰って1年になった。
その事を昨日書くつもりだったのだが、
書いてるうちに眠くなったので消した。


早かったような長かったような。
でも色々あったし、まだ続いてるし。
よく分からない1年だった。


「生活が変わるったって故郷だからな」
と思っていたのだが、30年という歳月は
やはり大きかった。関東に適応させた
身体を、この歳から岩手仕様に切り替え
るのは結構きつかった。


周りの目も違う。温かく迎えてもらえる
かと思ったら、余所者扱いから始まった。
正直、「冷たい土地だなあ」と思った
時期があった。少しずつ変わってきたし、
僕自身慣れたけど。


外だけじゃなく家の中もそうで、一人で
好き勝手に暮らしてきた人間が再び
家族と暮らすというのは、なかなか
(お互いに)気を遣うものだ。
言えない事が多かったが、他に吐き出す
場所も無かった。家の中に居る方が
イライラしていた時期もあったので、
盛岡に借りたアパート、mujinaの存在は
大きかった。


あとは写真。毎日同じ時間に家を出て
同じ時間に帰る生活の中で行き詰まり、
「仕事の行き帰りだけ、毎日撮ろう」
という習慣を自分に課したのだが、
結果これに救われた。


岩手に帰ってきた時に「生活に慣れる
まで、しばらく写真を撮らない生活を
しようかな」なんて思っていたが、
無理だった。自分の芯(あったの?)
が消えて無くなるような気がしたのだ。
写真さえ撮っていれば、僕は何とかなる。


その「行き帰り」シリーズも今日で最終回
であった。後半、あんまり撮れなかった。
12月に腰を痛めて歩くのがきつかったし、
何より色々あったし。
少し延長しようかとも思ったが、ちょっと
写真を見直して「いや、ここで締めよう」
と思ったのである。これからセレクトに
入ります。


そんな感じで、2年目に入りました。