絵はがき

今日は2週間に一度の報告会であった。
実質1週間でデータを揃えたにしては
なかなかだと思っていた。
特に「新・砂1号」の合成、とそこに至る
カニズムの解明は我ながら良くやったと
思っていたのだが、まだまだ甘かった。


データの揃え方と考察については納得して
もらえたのだが、要求スペックはクリア
できていない訳で。産学協同でやっている
仕事なので、そこを達成しないと話が
始まらない。


野球に例えて言うならば、「強豪校相手に
1−0で負けた」みたいなものだ。
頑張りました、良くやった。でも負けは
負け。しかも2塁を踏めてないよね、と
いう感じ。うーむ。


まだ最終回が残っているけれど、やろうと
いう気力が出ない。戦意を失いつつ家路に
つく。
家に帰ればまた色々あるし、撮影に行きたい
けれど休みの日に限って毎週雨だし。
何一つうまく行かねえなあ。あーあ。


家に着き、無言で夕飯を食べる。疲れた、
参ったな、と思っていたその時、テレビで
「盛岡てがみ館」の話題が流れた。


「なつかしの盛岡」という展示で、明治の末
から昭和にかけて撮影された盛岡の風景写真
をもとに作られた古い絵葉書を展示している
そうで、その面白さに目が釘付けになった。
当時は絵葉書にすることでより質の高い印刷が
できたらしく、サイズこそ小さいけれど
かなり精細に古い盛岡の光景が映し出されて
いる。


何より写っているものが面白い。
かつて存在していたものと、今あるものが
共存している。観ていて何だか不思議な
気持ちになった。
これは観たいな!いつまでだ?来年2月?
よし、観に行こう!どうせ雨で撮影に出られ
ないし。近くには馴染みの喫茶店もあるし!


なんだか急に元気が出てきた。
あと2日、とりあえず働きますか。