五十の心

岩手に帰って5日目の夜である。
なんで帰ってきたか詳しくは書かない
が、要は父と母の役割を僕一人でやる
必要が発生したのである。


状況は好転しつつあるが、まだもう少し
時間がかかりそうだ。
なのでバイトの方はあと一週間休む事に
した。個展に顔を出せないのは悔しい
が、まあ仕方がない。


とは言え一人三役なんて出来る訳は
無く、両親に色々聞きながら何とか
こなしている。


個展もたくさんの方に観てもらいたい
ので、FB等で色々情報を流したり
したいのだが、時間が無くて展示写真の
データを持ってこれなかった。
三役どころか0.5×3=1.5役くらいしか
出来てない。情けない。


夕方、仕事が途切れたので横になった。
畳の上に寝るのは久しぶりだ。
窓の外は青空が広がっている。
大きく息を吸うとこんな歌が浮かんだ。


「我が家(いえ)の
畳の上に寝転びて
空に吸われし五十の心」


……石川啄木ファンの方、すみません。
でも少し笑ってしまった。馬鹿だなー。
ダメだなー鶴木。


さあ、夕飯の支度をするか。
その前に洗濯物を取り込もう。