キカイダーの日々

退院して1週間が過ぎた。
次の通院日は明後日5日で、それまでは
何にもできない状態である。
明後日医者に色々説明してもらって、
そこで今後の生活の仕方が決まる。
いつまで休むかとか、どの程度の仕事
ならやっていいかとか。


病院に行った後すぐバイト先に行って
説明し、その時に労災の手続きとか
具体的な話をする予定だ。なので、
それまでは身体の事も経済的な事も
何ひとつ考えられない。
この1週間、ただただ長かった。


僕の左肩にはプレートが埋まっている
のであるが、これが入っているうちは
左腕を90°以上に上げないようにと
言われている。プレートの構造上、
それ以上は上げられないんだと。


そんな状態でバイクに乗って配達なんか
できるのかなあ?と思うが、考えても
どうにもならないので忘れることに
している。


身体の中に人工物を埋められて、
それによって助けられてはいるけれど
行動を規制されている訳で、何だか
人造人間キカイダーになったような
気分である(古いなあ)。


さっきも服を着替えようとしたら、
これまで経験した事のない痛みが
走った。ほんのちょっと、いつもと
違う方向に腕をひねっただけなのに
たちまちこれだ。
「ギルが笛吹いた!」と思ったわ。
自分の身体がよく分からなくなって
いる。


そんな状態だが撮影の準備は少しずつ
進めている。許可が下りたら今週末から
しばらく岩手に帰るので、その時に
少しでも撮りたいなと思っているのだ。
ちょっと怖いけど。