3号病

何度か書いているのだが、僕には
「2号病」という持病がある。


何かすごく気に入ったものが手に
入ると、それが壊れたり無くなったり
するのが怖いので、それに似た、でも
割と気軽に使える物を買いたくなる
のである。手に入ると「1号」は 大切
にしまい込む。物への執着心が強いので
しょうかワタクシ?


まずギターがそうで、だいぶ数を減らし
たが、今でも一番気に入ってる一本は
実家に置いてあり、それに近い「2号」
を横浜の部屋に置いている。
高温多湿の横浜に置くのが不安だった
のだ。ギターというのは一本一本、同じ
年式の同じ型でも全然音が違うから、
特に臆病になるのである。


他にはライターとか眼鏡とかシャツとか
色々ある。こないだ買った靴だって正に
そうだ。ただ同じ型の新品なので、今回
買った方が「1号」になったが。


で、これも前に書いたと思うが、今度は
「2号」が気に入って愛用するあまり、
今度はこれが無くなるのが怖くなる、と
いう事態が起きる。「2号」の予備、
「3号」が欲しくなるのである。
馬鹿じゃないの、と自分でも思うのだが
止まらない。ほんとに「病気」だ。


あ、一応自己弁護しますけどこれ、
あくまで「モノ」に関してだけですから
ね。人間関係でもそうなのか?って
それは絶対無いですからね……でもな、
めちゃくちゃモテるようになったら
分からんなあ……いやいや無い無い!
何を言っているのだ俺は。


そんな馬鹿な話を書きながら、いま僕は
上野に向かっている。あのね、新しい
靴で気になるのがあってね。撮影用に
どうかなーって。ちょっと見てこよう
かなーって……ダメだなあ。