バカラック願望

バカラック願望」が止まらない。
ジャケットにニューバランス。ああ。


憧れのミュージシャンと同じ格好がしたいと
いうのは誰しも多少は経験あると思うが、
俺、もう46歳だぞ。
まあ、バカラックは85歳なのだが。


若い頃からこの手の試みは大概、というか
ほぼ全て失敗に終わっている。
エルヴィス・コステロに憧れて買った黒ぶちの
ダテ眼鏡は「大橋巨泉」と言われ、
スタイル・カウンシルに憧れて着たステンカラー
コートは「サラリーマン」と言われた。
フリッパーズ・ギターに憧れて買い込んだ服と
帽子の数々は、友人達に気まずい沈黙を提供した。


唯一褒められたのはサングラスくらいか。
モッズっぽいやつ。でももう、悪い冗談だ。


でもまだそんな事を言っている。
分かっているのだ。アメリカ人の身長と骨格、
何よりもバカラックの創ってきた音楽と本人が
持つ雰囲気、が全て絡み合って靴を格好良く見せて
いる訳で。でも欲しい訳で。あああああ。