キリ無き日々

日曜日。かき入れ時である。
昨日はバイトの後横浜に行き、プリンターの
インクを買い込んできた。正直クタクタで
早く家に帰りたかったが、プリントの途中で
買いに行くのは面倒だ。這うようにして
ヨドバシに行った。


朝起きてセレクト用のプリントを並べる。
昨夜風呂に入った時に思いついた並べ方を、
もう一度確認してみる。うむ、こちらの
方が面白い。とりあえずこの並べに沿って
プリントし、その後他に気になってる写真を
足していくことにしよう。


次に展示用プリントのサイズを検討する。
既に何パターンかプリントしてあったので、
これを額に入れて昼の光で比べる。
すぐ決まったので、このサイズでいよいよ
プリント開始だ。


デジタルプリントは手作業が少なくて楽だが、
時間は暗室と同じ位かかる。パソコンでは
最低限の調整しかしないが、プリンターの待ち
時間が結構かかる。詳しい人に聞くともっと
早くプリントしても画質には影響無いらしい
のだが、ムラが出やすいような気がして僕は
ゆっくりじっくりプリンターが動くように
設定している。なのでひたすら「まだかなー」
と待っているのである。


11時から9時まで、途中食事等も挟みながら
それでもほぼぶっ続けで作業した。
昨日買い忘れた、というか間に合うだろうと
思って買わなかったイエローのインクが
切れたのでプリント終了。
とりあえず展示ができる数のプリントは
揃った。あともう少し足したら終わりだ。
明後日の休みには終われそうだ。


何年やってもこの作業が終わるとホッとする。
これで何とか展示できる。そう思うと心から
安堵するのである。ギャラリーに穴を開け
なくて済んだーって(当たり前だろうが)。


とは言っても、次の日になってプリントを
見直したら「何だこれー、ダメだー!」って
事もあるし、「セレクトが違ってたー。
これは差し替えだー!」ってのもある。
本当にホッとするのは全ての展示作業が
終わった時だけだ。
……いや待てよ。壁にかけてみたら
「あーあーあー」ってのもあったな。
弱くないか足りなくないか?って。
いかん、キリが無い。


でも展示が始まると途端に図々しくなるのだ。
「いやもう、これがベストですから。
ご批判は全て想定の範囲内。分かってやって
ますから。これでいいんですよ、と言うか、
これが、いいの!」
展示が終わってしばらくしてから批判を反芻
して胃がキリキリしたりするけどね。


本当にキリが無い。でもまたやるんだよな。