夢から覚めたら

9月に行う個展のタイトルが、開催場所
である蒼穹舎のHPに載ったようです。
「虹の下で」というタイトルです。
「虻(あぶ)」ではありません。
虻の下……痛そうだな……。


久々の日本語タイトルという事で、
調べてみたら2005年の「三閉伊」以来
でした(このタイトルも苦労したなあ。
展示自体も)。
6月、盛岡から帰る時に新幹線の中で
思いつきました。その理由はまあ、
展示が始まって気が向いたら書きます。


真夏に製作するというのは随分久しぶりな
気がする。モノクロの時は温度の問題が
あるので、よっぽど締切が厳しい時以外は
この時期にプリントする事は無かった。
うちの暗室、冷房が無いから暑いしね。


その点、冷房の効いた室内でやるデジタル
プリントは楽だよな、と思っていたら
そうでもない。昼間バイトで汗だくになって
いるので家に帰ると疲れてしまい、プリント
する気力が無くなってしまうのである。
……ええ、ええ、ええ。そうですとも、
言い訳ですとも。


平日の作業が全く進まないので休みの日に
まとめてやるのだが、かと言って平日何も
してない訳でもない。気がつけばずーっと
展示の事を考えている。やりたい事は
しっかりあるのだが、どうやったらできる
のだろうかと、ずーっと考えている。


今日は家に帰ってから、ギャラリーの各壁面
を想定して、展示する数だけ並べてみた。
この壁面はこう、次はこう、そして次は…と
並べていると、考えてた事が現実となって
眼の前に現れてくる。ああ、こういう感じに
なるのか、と思いながら全体を眺めてみた
感想は……大丈夫か、これ?
なんか足りなくないか?ダメじゃないのか?


展示前恒例「夢が覚める瞬間」が来たようだ。
必ず一度は来る、「自惚れてたわ俺ー!」と
いう時間だ。今回は遅かったなあ。
いい気になってたなあ。


頭を抱えたが、それで終わる訳にはいかない。
ここから粘り強く詰めて行くのである。
大丈夫、何とかなる。何とかする。