ロックンロール

朝5時半に家に戻り、さすがにそのまま
寝る訳にはいかないのでシャワーを浴び、
すぐに寝る。4時間後、起きて洗濯その他を
済ませて再び新宿へ。


今日も暑い。お客さんがみな、汗だくになって
ギャラリーにやって来る。ありがたい。
でも、「ああ、こんなに暑いのにしょうもない
もん見たな」なんて思ってないだろうか。
そう思うとやはり、個展というのは手が抜けない。
冷たいお茶とか出せないけれど、せめて「いいもの
見たな」と思って帰ってもらいたい。


とか考えつつ、今日はほぼギャラリー内に座っていた。
まあ意見は色々あるもので、写真はともかくプリントに
関しては何人かに指摘された。
はあ、なるほどと言いつつ、時々反論もした。
「それはこの写真の見方まで左右する程の
 問題ではない」
「そのやり方は有効だろうが、今回あえてやらなかった」


人前に出す上で最低限必要な技術、品質というのは
確かにある。でも、瑣細なポイントばかり
(またはそれを指摘される事を)気にし過ぎて
ただ小綺麗に見栄え良く作ったりするのはやりたくない。
そんな事ばかりやっていても先は無いし、何より
自分がつまらない。


「(そんなの)ロックンロールじゃねえんだよ」
一人になった時に呟いた。馬鹿みたいな言い方だが、
これに勝る表現が思いつかない。
...でもさあ、一流のロックンローラーって演奏も
曲作りも上手いんだよねー。なかなか難しいのである。