素敵なバスタイム

昨日家に帰ったら不動産屋から電話があり、「下の階で水漏れが発生
したので、修理するまで水を使わないでくれ」と言われた。
なんでも風呂場の照明の所から水が垂れていて、漏電する恐れがあると言うのだ。


修理は明後日だというのだが、それまで水を使うなと言われてもちと困る。
直接下の階の人と交渉して、とりあえずトイレだけは使わせてもらう事にした。


残る問題は風呂だ。よし銭湯に、と向かったが既に閉まっていた。
とは言え汗をかく仕事だし、やはり風呂には入りたい。そこで浴槽の
栓を付けたまま、その中でシャワーを浴びる事を思いついた。
排水が出なきゃ良いのだからな。我ながら良い考えを思いついたな、
と思いつつ汗を流す。


そして今日。仕事帰りに銭湯に立ち寄ったのだが、なんだかバカらしく
なってきた。なーんで俺が、壊れてもないのに大枚はたいて外の風呂に
入らにゃならんのだ。家に帰るまでに冷えそうだし。やーめた。
今日も家で入ろう。


家に帰り、風呂に入る。昨日の水が溜まっているけどちょっと我慢すれば、
と浴槽に足を入れたところで、あまりの冷たさに悲鳴を上げた。
これはきつい。いくらお湯を浴びても足からどんどん冷えていく。だめだ。


我慢できなくなったので外に飛び出し、浴槽の縁に立ってシャワーを
浴びた。これなら冷たくないもんねー、と思ったがふと自分の姿を見て、
ある事に気付く。


想像していただきたい。素っ裸で高い所に乗っかってお湯を浴びながら
ひーひー言ってる40男......江頭2:50じゃねえか。
たちまち恥ずかしくなったので浴槽の中に降り、手早く体の洗浄を終える。
震えながら体を拭き、部屋に戻った。情けねーなー。