明後日からいよいよ撮影。別府から入って四国に渡る予定である。
日に日に天気予報が悪い方に向かっている気がするが、気にしない。
既に荷作りは完了。下調べもほぼ終わった。
下調べと言っても大したもんじゃない。電車やらバスがどの路線で
何時間おきに出ているか、とかそんな程度である。でもこれが結構大事なのだ。
７年前の北海道撮影では納沙布岬と宗谷岬で、２度も帰りのバスに乗り遅れ、
数時間てくてく歩く羽目になった。寒いわ霧が深くて濡れるわ、
周辺警備のパトカーにつけられるわ（国境だからね）、挙句の果てに
次のバスに乗り遅れそうになってめちゃめちゃ走るわ。
夕暮れの北海道沿岸は人っ子一人居なくて寂しい上に、「拉致」などと
いう言葉も浮かんできて、結構怖かった。
６年前の宮崎では都井岬で（また突端かい）バスを乗り間違え、またしても
数時間歩いた挙句、野生猿の群れに追いかけられた。これも怖かった。
でも楽しい思い出もある。８年前宮崎の、やはり突端で撮影していた時は、
数時間歩いていた時に近所の人が車で通りかかって、乗せてくれた。
見ず知らずの30男が平日の昼間にフラフラ歩き回っているのだから
普通は怪しまれるのに、親切にも車に乗せてくれたのである。これは嬉しかった。
日南駅まで、いろいろ話をしながら送ってもらった。南国の人は優しいなあ。
今度は何が起きるやら。起きなくても良いのだけれど、とにかく楽しみだ。
