非生業(現時点で)

一昨日友達とLINEで近況報告してた時
の事。「坂本龍一に関するマニアックな
エピソードを教えて」と言われた。


子供が夏休みの宿題で作曲家についての
レポートを出すように言われたので
参考にしたいそうだ。
親の影響で聴いてた坂本龍一にしようと
思ったらしい。


面白そうだなと思ったので引き受けた。
テーマを絞り込んだ方が良いので、
80年代の活動を書く事にした。
その時期の話ならいくらでも書けそうだ。
ソロ、バンド、プロデューサー、
アレンジャー、映画音楽、楽器演奏者の
6つの観点からエピソードを拾い上げる
事にした。


職場のノートパソコンを持ち帰ってた
ので、これで書き始める。最初はWordで
書き始めたのだが、中学生の息子さんが
読むのは苦痛だろうなと思ったので、
Powerpointで見易く、箇条書きにした。


金曜の夜から深夜まで書いたのだが、
翌朝見直したら個人的な感想、YouTube
のコメント欄レベルだったので再度書き
直した。私感を極力排除して事実のみを
書く。


これが楽しいのなんの。
こういう作業は何時間やっても全く苦に
ならない。どくせえとは思わない。
あまり細かくても向こうが困るだろうな
と思ったのだが、結局9ページになった。
土曜の夕方、友達に送った。


友達からは感謝と驚愕のLINEが。
そして「参考文献ってある?」と聞かれた。
なるほど。レポートならば参考文献を
明記しなきゃな。それが無いとただの
個人の見解だ。さあて、どこからの情報
だったっけ?


すぐ答えが出た。当時聴いてたラジオ番組、
読んでいた雑誌、書籍等々のタイトルと
その掲載年が次々出てきた。
自分でも笑ってしまった。
まだ覚えてたんだ!


当時はラジオと雑誌しか情報源が無くて、
それを何回も何回も繰り返し聴いたり
読んだりしてたから、頭に叩き込まれて
いたのだ。
とは言え、記憶間違いもある筈だと思って
いたが、調べたらそうでもなかった。
僕の脳はまだ(部分的には)使えるようだ。


僕はこういう作業が本当に好きなんだなと
改めて思った。興味があるものを一人で
ずっと作り続けるのが心から好きだし、
楽しいんだなと。そういう仕事はいくら
突き詰めても全く苦にならないのだ。
……誰でもそうか。


あと、金にならない事が好きだよなと。
そもそも写真だってねえ(やめろ)。