ギター病

「ギター病」が再発している。
ヒマさえあれば楽器店の在庫を
チェックしたり、気になったギターの
音をYouTubeで確認したりしている。


ここ最近はアコースティック・ギター
ばかり見ていたのだが、今回はエレキが
気になってしょうがない。
きっかけは岩手でずっと聴いていた
アルバート・キングだ。
「カッコいいなあ、こんなの弾いて
みたいなあ」と。弾けやしないのに。


ギターが欲しくなる時はいつもそうだが、
「あの人が弾いてるあれ、欲しいなあ」
である。何度その間違いを犯したか。


カメラの場合、そういう事は全く無い。
「好きな写真家の、あのカメラ!」
とか全く興味が無い。長年リコーGRを
愛用しているが、森山大道さんが使って
いるのは後から知った。
「あー同じだー」くらいの感覚だった。
多分みんなそうだろうなあ。


さてギターだが、アルバート・キング
言えばフライングVである。かつて友達
に借りて弾いた事があるが、あれは僕
には大き過ぎる。でも渋い音色のギター
っていいよな、と思ってたら今度は
星野源が弾いてるギブソンES-125が
気になってきた。


こういうフルアコースティックのギター
って今まであまり興味がなかったけど、
良い音だなあ。
欲しいなあ、ってこらこらこらっ!
やめろ!破産する!


気を取り直して、「あまり高くない物
で良いのがないかなー……おー、これ
結構良いじゃない」とか思いながら
探していたのだが、やがて視線の端に
何か引っかかってくるのである。


「ES-125、1956年製かあ。もう一度
YouTubeで音を聴いてみよ……わあー
全然違うー!これはすごいなあー!」
バカバカバカ。


その他にはやはり、ES-175はやはり
素晴らしいなーとか、でも元々一番
欲しかったのはES-330なんだよな、
ビートルズの使ってたエピフォンの
カジノと同じスペックだが、今まで
弾いたエレキで一番好きな音だった
な、とか。やめろやめろやめろ!


明日は休日である。
多分僕は、楽器店に行く。