ワン・ツイスト

相変わらず個展に向けての準備をやっている。今回と同じデジタル・
カラーでやった「colored」の時も、ギリギリまで撮影とプリントを
やっていたっけなあと思ってたが、調べてみたら個展の1ヶ月前には
プリントまで完成していたのだ。
やれやれ、間に合うのか?


個展をやる時いつも気になるのは「どこで終わるか?」という所だ。
どこで締めるか、筆を置くか。僕の場合、一度撮影を終わった後に
「あ、やっぱ、もう少しやっとこ」となる事が多い。
前回の「Kamaishi」も「colored」も、「Black Dock」のシリーズも
全てそうだった。


不思議なもので、そうやって臨んだ撮影が最終的には大きなアクセントに
なっている事が多い。というか、その撮影が「次」への手掛かりになって
いるのだ。「完結」したつもりが「継続」で終わっているのである。


それまでとはちょっと違う1枚。それが個展に幅を与え、かつ「次」の
仕事に繋がっていく。
僕はそれを「One Twist」と呼んでいる。早い話が「ひとひねり」だ。
それが無いと物足りないし、そういうものを僕自身も見てみたい。
「よし、いい所まで来たぞ。でもまだワン・ツイストが足りないなあ」
そんな風に思いながら、いつも作業をしている。だから追加撮影を
やりたくなる。


今回もどうやらそういう終わり方になりそうだ。
結構な量の写真が揃ったのだが、「もうちょっと撮りたいな」という
気持ちになっている。明日は休みなので、また撮影に行くつもりだ。
果たしてワン・ツイストを手に入れられるのだろうか?
....ま、ダメだったらまた撮るさ。