13年

昨日、一昨日と休日出勤で、
今日は年休を返上して2時まで仕事。
それでも、やればやるほど上手く
行かなくなっている気がする。
丁寧にやっているつもりだけれど、
結果に繋がらない。
休んだ方が良いのは明らかだが、
残り時間が少ない。


疲れが溜まっているからだろうが、
いつも以上に小さい事にイライラして
いた。「ああ、良くないなあ」と
思い、仕事帰りに蔦屋書店に寄って
本を探したりコーヒーでも飲んで
気分転換しようとしたが、やめた。
早く帰って寝よう。


家に着いてすぐ寝て、起きて夕飯を
食べる。テレビで震災の話をしている。
でも、あまり見ないようにした。
なぜか分からないけれど今年はその事を
文章にしたくないなという気持ちが
あって、テレビやネットでもその話題を
見ないようにしていた。


風呂に入る。
湯船に浸かってぼんやりしていたら、
突然色んな記憶が蘇ってきた。
その当時と、それから13年の記憶だ。
次々に湧き出しては、湯気の中に
消えていった。


「忘れることなんて無いんだな」と思った。
日々様々な、大抵は取るに足らない
小さなことに囚われながらも、この日が
来たら毎年思い出して考え直すんだろうな、
と改めて認識したのである。
まだ13年だ。

Beatbox

リズムボックスが欲しい。
昔からちょこちょこ集めてて、一度
全部売ってしまったのだけれど、
最近また欲しくなっている。


ローランドのCR-78とかTR-66みたいな
古いリズムボックス、自分で打ち込むやつ
じゃなくて最初から色んなパターンが
入ってるやつ、が欲しい。
実際のパーカッション音をサンプリング
したやつじゃなくて、アナログで一から
音を作ったやつが好きだ。


リズムボックスから始まってそれに生演奏を
ラフに被せるスタイルが僕は昔から大好きで、
自分でもやってみたいのである。
スライ&ファミリー・ストーンとかティミー・
トーマスとか、70年代のソウル・ミュージック。
もちろん80年代のテクノやニュー・ウェイヴ。
トーキング・ヘッズの映画「Stop Making Sense」
でデヴィット・バーンが「Psyco Killer」を演奏
する所とか大好きだった。ローランドTR-808
アコギだけで、後半TR-808が暴れまくって。
ホール&オーツの「I Can't Go For That」とかも
大好きだったし。


いま自分一人でやるならそういう音楽だな、
と思ってたらこないだテレビで五木ひろし
それをやっていた。
八代亜紀の追悼特集、過去の映像だったが、
昔クラブでやっていたスタイルで演っていた。
ローランドTR-66と五木ひろしが弾くガット
ギター(この人、ギターマガジンにも載ってた
程のギターマニア)に合わせて二人で歌う、
というのがめちゃくちゃカッコ良かった。


リズムを鳴らしっぱなしでも十分良いのだが、
五木ひろしが歌の途中でTR-66を突然止める
のがカッコ良くて痺れた。
フットスイッチで音を切ってブレイクを作って、
またスイッチを入れて歌い出すのである。
「ヒップホップじゃないか!」と思った。


昔ながらのスタイルで、ありふれているけれど、
やってみたいのはそういう音楽だ。
リズムボックスの上にギターとアナログシンセを
載っけた編成で、色んな音楽をやってみたい。


だからリズムボックスが欲しいんですけどね。
来月無職になるので買えないわー(ははは)。

ホンキートンク

「元気があれば何でも出来る」か。
確かにそうだけどさ。その結果
ことごとくつまずいてるのよ。


先週の木曜日。徹夜しました。
どうしても仕上げたいサンプルがあって、
12回目のチャレンジでようやく上手く
行きそうだったので、寝ずにやりました。
結果、ダメでした。
一番最後の工程でサンプルが割れると
いう、初のパターン。崩れ落ちました。


月曜日は面接。やってみたい仕事があって、
無理だと思っていたら書類審査が通った
ので、張り切って行ったけれど上手く
行かなくて、結果落ちました。


最初からなんかおかしかった。
この私が、子供の頃から集合時間の、
遅くとも1時間前には待機していた
この私が、遅刻したのである。
渋滞したとは言え、いつもならそれも
考慮して異常に早く出てくる筈の、
この私が。愕然とした。


それでも元気なのでね。
朝5時から仕事したりして。
でも思い通りに行かなくて。
明日から土日、無休で働きます。
月曜日は仕事探しの為に年休を取って
いたけど返上です。


気持ちは前向きなのだ。
だから動ける。
でも結果が出てないのだ。
早く仕事を見つけて楽になりたいけれど、
探す時間が取れない。
じゃあ今の仕事に早くケリをつけようと
したけれど、思うように進まない。
時間は刻々と過ぎて行く。


そんなの普通のことだけど、
今週は細かい話も含めて結構固め打ちで
失策が続いた。あれもダメ、これも残念。
逃げ道が無くなった。
でも元気なのだ。
頭がおかしくなったのだろうか。
元からおかしいか。そうか。


今日は缶ビール3本飲んだところで
酔いが結構回ってしまった。
「もうやめよっか。でも最後に1本だけ」
と飲んだら急に醒めて、楽になった。
あと2本くらいは飲めそうだ。


でも、やめとこう。もう寝てしまおう。
リズムはいいけどね。
チューニングがズレてるから。

元気があれば

いやはや、忙しい。
こういう時はあまり文章を書かない
方がいい。愚痴ばっかりになるから。
そうじゃなくても最近そういう話が
多くて、後から読むと「ひゃー」と
なるのである。


かと言って書かないままだとそれは
それで問題がありまして。
「更新してないなあ。なにか書きたい
なあ」と考えつつ暮らしていると、
強烈な出来事が起きたり溜めに溜め
込んだものが飽和状態に達した時に
それが一気に噴き出てしまう。
結果ますます重く、うざったくなる
のだ。いかんなあ。


でもまあ最近は割と健全な状態と
言いますか。忙しい忙しいと言ってる
けれど、100%自分の意思で仕事を
詰め込んでいるので大したことは無い。
実験もスキッと上手く行くことは無くて
いまいち達成感が無いけれど、それでも
心折れずにしつこくやっている。
多分、もうじき終わりだからだろうな。


あとは、働く気力を取り戻した気がする。
去年は本当にその気力が無くて、
「宝くじ当たらないかなあ」なんて
事ばかり考えていた。
「来年また仕事を探すのかあ。もう
働きたくねえなあ」なんて。


それですごく不安になった。
この先まともに生きていけるのだろうかと。
全て自分次第なんだけど。
だから「悪く老いたな」なんて書いて
いたのである。あぶねえ。


次の仕事は決まってないし、客観的に
見たら何も進んでいないけれど、
元気だからいいか。バカみたいだけど。

緒が切れた

16日から4日間休んでいた。


初日は確定申告。出来るだけ早く
還付金が欲しかったので、この日に
出さなければならなかった。
無事提出して、その後念願の、いや
悲願のハローワークへ。


そうそう良い仕事がある訳じゃない。
と言うか、無い。
ひとつ気になったのがあったけど
締切が近いし、どうしたものか。
迷っているうちに日が暮れた。


翌朝から3日間横浜と東京へ。
色々用事があったのだが、合間に
幾つか展示を観たり人と会って
話したりした。
なんか、元気が出た。


だいぶ慣れたし「勝手に言ってろ」とは
思うけれど、話が通じない人達の中で
暮らしているとやはりイライラしたり
自信を無くしたりする。
そういう時に理解してくれる人達に
会うと本当に救われる。


この3日間の話を楽しく書きたかった
けれど、朝から晩まで予定が詰まって
いて書けなかった。
今から書いてもなんか違うしなあ。


そんな訳で今日から平常営業である。
報告会がありまして。
いい加減収束するかと思ったらまた
仕事が、信じられないくらい増えた。
多分、これから1ヶ月無休でやっても
終わらない量だ。
呆れて言葉が出なかった。
「まとめ」とか「区切り」とか、
全く考えてないらしい。


無理だと言っても理解されないだろう
から、必ずやらなきゃならない仕事
以外は飛ばすことにした。
それだけでもかなりあるけど、
もう、いいよな。

焦りなさんな

3連休だけど無休。仕事してました。


いつも通り、朝6時か7時に大学に
行って、午前中いっぱい作業していた。
「半日だから大したことないか」と
思っていたが、今朝は自分でもはっきり
分かるくらい疲れていた。


3月いっぱいで終わりだから、さっさと
仕事を片付けたかったのである。
用事があって16日から4日間休むので、
この3連休はまあ無くてもいいかと。
でも疲れました。


今やってる実験は一度スタートすると
4日間休めない。やっていくうちに
どんどんチェックポイントが増えてきて、
中断できる所が無くなってしまったのだ。
しかも使う機器が重複する上に使用条件が
異なるので、複数の実験を並行して
進めることもできない。だから進まない。


で、3日間やってきたのですが。
なんかスッキリしねえ。
「よし、これは上手く行った!」と
いうのが一つも無かった。
段々良くなってはいるけれど、ひとつ
クリアするとまた別の問題が出てくる。
あーめんどくせえ。
早く縁を切りてえ。


家に帰ってすぐ寝る。
昨日も午後はずっと寝ていた。
明日からまた仕事か。
きついけど、絶対に終わらせてやる!
ここから抜け出すんだ!


……この気合いがずっと裏目に出ている
気も、少しするけどね。

しょうがねえなあ

先月末のこと。4月以降について教授から
話があった。


プロジェクトは3月で終わるが、共同研究
を継続したいという企業がいくつかある。
でも研究費が無い。
そこで我々に時給制、週30時間勤務で
残ってもらえないか、という話だった。
期間は1年間。サンプルを作って企業に
評価してもらうので、今後はそちらとの
やり取りが増えるそうだ。


提示された時給だと月額では今の6割以下。
残業代も無し。ならば他の仕事と掛け持ち
で、とも考えたがそもそも週30時間で
仕事が終われる訳が無い。
今だって毎日残業してるのに。


かと言って「30時間分の成果で構わないよ」
とは絶対にならない筈だ。それどころか
「なんで出来ないんだ」と言われるに
違いない。企業に評価してもらう、という
のもあるけど何よりうちの親方がね。
現場見てないし話を全く聞かないし方針が
コロコロ変わるから。こないだもまた
新しい、やった事の無い仕事を持ってきたし。
「学生にやらせる」とか言ってたのに。


更に大学には、契約職員は原則5年までと
いう規則がある。6年目の契約が成立すれば
終身雇用の申請ができるけれど、それが
できない仕組みになっている。
いま僕は4年目なので、どうあがいても
来年末で終わりだ。
その後大学で他に仕事の口があっても、
僕が採用される事は無い。


すぐに「論外だな」と思ったが、その場で
返事はしなかった。
56歳で一から仕事を探すのは、やはり
勇気が要る。極力リスクが少ない方を、
と考えてしまうのだ。


1週間後、一緒に働いている方に聞いた。
「あの話、どうします?」
その方は60歳を過ぎていて、この年齢だと
なかなか仕事が無いからということで
継続する事にしたそうだ。
その話を聞いて決心がついた。
ちょうど教授から返事の催促があったので、
断りの連絡を入れた。
「もう、いいです」(そうは言ってないけど)


その瞬間、ここ最近感じたことの無かった
感情が湧き上がってきた。
「ああ、次に行ける!」
腹の底からふつふつと希望が湧いて出る
ような感じ。身体中に力が漲る、あの感覚。
それが帰ってきた!


正直、気づいてはいたのだ。
この1週間「どうしようかねえ」と考えては
いたものの、「また新しい事ができるぞ」と
考えるとただただワクワクしてしまう。
「そっちの方が遥かに楽しいし、僕はそれを
やりたいんだな」と思ったのである。


楽しいだけじゃ生活できないけれど、苦しい
だけでも耐えられない。同僚の話を聞いて
「すごいな」と思ったけれど、僕にはそんな
根性も責任感も無い。それも改めて認識した。
だから断ることにしたのだ。


我ながら「ダメな人間だなあ」と思う。
でも僕はそのダメさを抱えて、覚悟を持って
生きていくのだ(カッコつけんな)。