dock days

今回の展示は、「自分の生活圏をもう一度
最初から見直す」という所から撮影を始めた。


まずは今暮らしている、そして働いている
場所である横浜市中区。日々の生活と赤バイク
仕事の中で見る景色をとことん見つめ直した。
さらには、これまで暮らしてきた場所である
川崎市川崎区と幸区。特に幸区南加瀬は20代の
後半に生活していた場所であるが、今回初めて、
展示に出せるものが、やっと撮れた。


そしてもう1つ、写真家として撮り続けてきた
景色も撮った。「BLACK DOCK」以来撮り
続けてきた、鶴見〜石川町の湾岸地域と
鶴見線沿いの景色を、一から撮り直すつもりで
撮った。


そして、一見混じらないこれらの景色を、
違和感なく一つの展示に入れようと考えた
のである。日記を書き続けるように、淡々と。
それがやりたかった。


前作「MORIOKA」を作っている最中から
「次は横浜・川崎を撮るぞ」と考えていて、
でもどんな展示になるかは分からないまま、
撮影を続けていた。


そして「これは日記だ」と思った瞬間に、
このタイトルを思いついたのである。
「dock days」しかないな、と。
どんな写真になるか分からないし、何より
展示を観に来てくれる方々の大半はこの
ブログの事なんか知らないけれど、これで
行こうと決めた。


独りよがりにならないように気をつけ
ながら、セレクトを何度も繰り返した。
そこに一番時間がかかった。
それでも不安だったのだが、お客さんの
感想を聞くと大丈夫だったようだ。
写真そのものの構成やトーンについて、
初めて頂く感想も多くて、本当に嬉しい。
やって良かった。


そんな展示もあと1日となりました。
出来るだけ沢山の方に観て頂きたいと
思っています。よろしくお願いします。