肉うどん考

先日のブログで「肉うどん」なる単語を書いて以来、
頭の中からそれが離れない。
それがどれだけ美味なものであるか、そしてそれがいかに
関東以北で軽視されているかについて、今日も冷たい雨が降る中、
バイクを走らせながら考えていたのだ(危ないですね)。


僕はありとあらゆる麺類を好んで食するのであるが、
肉うどんだけはここ関東、あるいは東北でも「美味い」と
思えるものに出会った事が無い。
「うどんに肉入れときゃいいんだろ」という安易さが丼の
端々から滲み出ているのである。なめるな、と言いたい。


肉うどんは、圧倒的に関西である。関西風のつゆの中に煮込んだ
牛肉と玉ねぎ。このシンプルにして深遠なる組み合わせ。
こんな美味いものがどうして関東以北では食えないのか。
あの関東極濃暗黒ベタ甘つゆに、しゃぶしゃぶの余りみたいな
ピラッピラの豚肉を突っ込んだような代物を、我々は(誰だよ)
肉うどんとは呼ばないのである。


怒りに震えてネットで検索する。「肉うどん 東京」...あった。
なになに六本木で、関西風の肉うどんが、1杯980円?なめんなーっ!!
安く提供してこその肉うどんだろう。ええい、せこい奴らめ。


それでも時々、つい食べたくなって注文してしまうのだが、
やっぱり違う、のである。
ああ、関西に撮影しに行きたくなってきた(うどん目当てか?)。