報い

久しぶりにGibson J-50をケースから出した。
前にも書いたけど一番大切にしているギターで、
会社を辞めた後、生活苦に陥って売ってしまう
事が無いように、実家にずっと置いておいた
のである。


それを久々に弾いてみようと思ったら、
「あれ?」となった。
音は良い。湿度が低いからだろうか、昔より
明らかに良くなっている。
が。ボディの前面になんか違和感が。
ブリッジの下がなんか凸凹している。
「……割れてる?」


ブリッジ下から大きな割れが入っていた。
穴が開いている程では無いけれど、多分これは
割れている。ケースに入れっぱなしで、
そのケースも薄いやつで、調湿剤も最近は
交換してなかったのだ。大切にしてないじゃん。


何より、弾いてなかったのが大きい。
最近はもっぱら、スモールサイズのGibson B-25
ばかり弾いていた。小さいから手に取りやすいし
音も良い。しかもなんかかわいい。
そっちばかり弾いてたからこうなったのだ。
寺内タケシの名言を再び。
「ギターは弾かなきゃ音が出ない」
その通りである。弾かないでケースに入れて、
湿っぽい部屋の片隅に何年も置いとけばそうなるわ。
非常に反省している。


修理はできる筈だ。別のギターでボディ裏に
大きな割れが入った事があったが、「松下工房」
という有名なリペアショップで完璧に直して
もらった。更に調整もやってもらったので、
帰ってきた時には別物のギターに変わっていた。
あそこに頼めば間違いないし、今まで一度も
調整してなかったから、良い機会だ。


またお願いしてみようと思ったが一つ問題が。
ギターケースがね。ペラッペラなのだ。
これで送るのはかなり不安だ、というか無理だ。
なので昨日、ハードケースを注文した。
ケース代と修理代でいくらかかるのやら。
でも仕方ない。


確か去年の今頃はカメラが壊れたんだよな。
修理代、結構かかったなあ。
岩手に帰ってきてから、ずーっとこうだ。
大事なものが順番に壊れている。
車、カメラと来て今度はギターだ。
でも、全て僕が悪い。
「大事にします」と言って粗末に扱っていた
からこうなるのだ。だから一人なんだよ
(なんだなんだなんだ?)。