昔取った筈の杵柄

これから横浜に戻る。気になって
いた事がだいぶ進んだので、少し
安心した。


まずは盛岡でのアパート探し。
何とか決まりました(審査で落とされ
なければね)。新しい職場の近くに
なかなか良い部屋が見つかった。
良かった。これで引越しできる。


その新しい仕事であるが、母校である
岩手大学理工学部化学系で研究補佐員
として働く事になった。
白衣を着て化学実験をやるのだ。
学生以来、30年ぶりだ。


元々は大学時代の先輩に相談していて、
別の仕事を紹介してもらっていたの
だが、「こんなのも募集してるよ」と
教えてもらったのがこの仕事だった。
絶対にやりたいと思って応募した。


とは言え研究から遠ざかる事30年、
技術屋から離れて16年。
さすがに色々忘れている。
しかも期間雇用なので、最短1年で
別の仕事を探さなければならない。


この歳でこんな事をしようなんて
我ながらどうかしてるなと思ったが、
同時に「こんなチャンスは二度と無いぞ」
とも思ってしまった。
そうなったらもうダメだ。
またしても「ハイパー」が作動した。


でもまあ落ちるだろうと思っていたが、
受かったから驚いた。でもこれは多分、
僕の力では無い。
力添えをしてくださった方が居たに
違いない。本当に有り難いです。


という訳で勉強しなければならない。
実家で昔のノートとテキストを引っ張り
出してきて勉強しようとしたら、自分の
書いた字が読めなかった(とほほほほ)。


翌日老眼鏡を新調して勉強再開。
改めて読むと……これ、ほんとに俺の
ノートなのか?こんな事勉強してたの?
わっかんねえわあ!
断片的に知ってる単語が出てくるけど、
なんか繋がらない。これは大変だなー。


でも、なんかすごく楽しい。ワクワクする。
そうだった。僕は化学が好きで、実験が
好きで大学に入ったのだった。忘れてた。


という訳で3月は、個展準備と引越し
準備と勉強の3本立てで行きます。
分かってます。無謀です。