No Problem

バイトからの帰り道。
山手駅前のコンビニを出た後、小走り
で坂を駆け上がり、部屋に飛び込んで
すぐ鍵をかけて、はあはあはあと息を
ついた。


誰かに追われている訳ではない。
朝から何か上手く行かなかったのだ。
先々で行く手を阻まれる事がやたら
多かったし、思わぬトラブルも何度か
起きた。
バイトが終わってからも、駅まで歩いて
電車に乗って降りるだけなのに、また
ゴタゴタあった。


今日だけではない。今週に入ってから
ずっとそうで、すごく疲れていた。
早くこの嫌な流れを断ち切りたかった。


かと言って今居るこの部屋も聖域では
なくて、一昨日は夜の7時に3回、
10時過ぎに1回、翌朝6時過ぎに1回、
何者かにドアベルを鳴らされた。
ドアの覗き窓から見ても誰もおらず、
一度思い切ってドアを開けたが誰も
いなかった。


気味が悪い、何だろね、という話を
電話で母に話したらこう言われた。
「疲れてない?大丈夫?」


いやいやいや!幻聴とかじゃないから!
多分何かの勧誘だよ。朝6時のだけは
分からないけど、僕の勘違いかも。
そんな、とんでもないストレスが溜まる
ような生活はしてないよー!


まさかの反応に驚きつつも、親がそう
言うなら、実はどこかおかしくなって
いるのかしら、と考えたりもしたが、
やはりノー・プロブレムだった。
色々あるのは確かだけれど、大丈夫。
たくさんの人達に助けられている。
あんなに嫌な事ばかりだったバイト
さえも、今は救いになっている。


……とここまでを読み返してみて、
「わー文章が疲れてるぞー!」と笑って
しまった。大丈夫、君?とか自分で
自分に書いてみたりして。


ま、酒飲んで音楽聴きながら書いてる
からね。大したことはない。
とにかく、もう寝ます。
明日はきっと別の日だ。