生産予算

こないだ近所の友達と話してたら、
「いま生産予算作ってて残業が多くて」
と言っていた。同じ会社にいたので
たちまち思い出した。ああ、いま
そんな時期か。


新年度の予算作りは大変重要な仕事で、
作成にはすごく時間がかかる。
1ヶ月以上、毎日遅くまでやってたっけ。
工場で使う全ての費用を算出するので
複雑だし、数字を導く根拠から厳しく
見られるし、当然ながらきちんと収支
が、しかも工場全体できっちり合わなく
てはならない。思い出したわ。
きつかったなー。


今朝になってその事をふと思い出して、
「これはやってみる価値があるな」と
思った。写真活動を続ける上で、
「お金が無いよー、足りないよー」と
毎月泣き続けるのはもうやめたいなと。
ましてやどっかから借りたりとか、
ほんとに止めたいなと。


これから次の展示をやったり写真集を
作ったりしていく上で、お金の管理を
もう一段厳しくしないと続けられない
なあ、と痛感していたので(その割には
靴とか買ってますけどね)、生産予算を
組んで、月々使える予算をきっちり
出して、その中でやっていこうと思った
のである。ほんとに。


さっそくexcelを立ち上げてシートを
作る。必要なデータを調べて入力し、
数式を入れる。
月々の勤務日数と残業時間を入力すると
手取りの収入が算出されるようにし、
そこから生活に必要な費用あれこれを
差し引く。


バイト日と休日では使う金額も違うので
それも考慮する。それら経費を全部引いて
残った金額が写真の予算だ。
その結果は‥‥‥‥あれ?
ほとんど赤字じゃないか。あれえ?


数字を再度チェックする。うむ、
そんなにおかしい計算値ではない。
でも赤字だ。写真に使うお金は、無い。
普通に暮らすだけでカツカツだ。
今まで俺、どうやって写真を続けて
きたんだろう?寝てる間に天使が毎晩
千円ずつ財布に入れてくれたのか?
‥‥‥‥アホか。


とにかく何とかしなければ。予算の
時点で赤字なんて馬鹿な話は無い。
次のステップとしては当然、「無駄を
削る」となる。まずは酒だろうな。
だよな、やっぱりな。


やれやれ、と思いながらまた飲んだ。