離脱します

相変わらず残業の毎日である。


やってる事は同じだ。
毎年、いや毎半年恒例、自動車配達
チームの逃亡により、小包配達が
こちらに廻ってきてそれに追われる、
夜間再配達もめちゃくちゃ多い。


でもそれらを手伝えるスキルがある人
は、班の中に半分もいない。
通常の荷物も多いので、他のメンバー
は自分の仕事でいっぱいいっぱい。
他を手伝った人ほど残業が増える。


でも何の対策も無い。こっち任せ。
どうにかしないと、と何度言っても
上の答えはいつも同じ。
「仕方ないね。残業は抑えてねー」。
はいはい。


今回は2名同時に逃亡したので
かなりインパクトが大きかった。
1月に入っても状況はあまり変わらず、
「今月は大丈夫」などとほざいた
上司の予測は、案の定大外れ。


かくして僕は、法律上絶対超えては
いけない残業時間まであと10時間と
なったのである。今月の初め上司に
言われた上限値に達した。
今朝になって上がようやくバタバタ
し始めた。遅いわ。


上司に呼ばれて「残業、あと5時間
位に抑えて」と言われた。
いや、もう結構です。最初の約束通り、
明日から定時で帰ります。
前線から離脱させて頂きます。
いつまでも甘えないでねー。


やはりこうなったか、ひどいなあと
思いながら配達に出発しようとしたら、
一番偉い奴が駐車場の陰に隠れて
僕らを見ていた。バイクの運転を
チェックしていたのだ。
管理はできないが監視はするんだな。
くだらない。