Small Talk

搬入10日前だが、まだ1枚もプリントが
出来上がっていない。
毎日コンピューターの前で、あーすれば
こーなる、こーすればあーなるの繰り返しだ。


どこをいじればどう変わるかは、何となく分かって
きた。でも、コントロールできていない。
悪い意味でいかにもデジタル的な、やたら人工的な
色彩のプリントが、何枚もプリンターから吐き出されて
きては、僕を悩ませる。


景気付けに古いCDを取り出してきた。
Scritti Politti「Cupid & Psyche 85」、山下達郎
「Pocket Music」、Todd Rundgren「a cappella」。
アナログからデジタルへの移行期に、試行錯誤を
繰り返した作品。偶然ながら、いずれも1985年もの
だった(Scrittiは84年だったかな?あれはシングルか?)。


Scrittiの「Perfect Way」なんて高校生の頃、
一日に10回は聴いていた(念の為に書いておくが、
当時僕はWalkman、今で言うiPodの類いは持っていない。
毎日家に帰っては何度も繰り返し聴いていた)。
今までの音楽にない新しい方向性を示したものもあれば、
ただただ試行錯誤の痕跡だけを残したものもある。
でもここで挑んだ事が、作者の「次」に繋がっていた
ように思う。


リスクを恐れるな、でも、自分の挑戦に酔うな。
そんな事をこれらのアルバムは教えてくれるような
気がする。聴いてると気持ちが引き締まりつつ、
やはり元気が出るのである。
「やったるで!」みたいな。単純ですが。


ではまた、制作に戻ります。
.......ああ、間に合うかなあ〜。