悲願の夜

昼過ぎに東京駅へ。盛岡から中学時代の友人
が2人、遊びに来たので出迎える。
「昼飯、どうしようか?」と聞いたら
「もんじゃがいい」と言うので月島へ。
いきなりビールだ。まったくもう。


誰も焼き方を知らないので、めっちゃくちゃに
なるが、それでも「うめえうめえ」と食べる。
僕も雑だが、彼らはそれ以上だ。
でもまあ、いいか。


その後赤坂へ移動。今回の目的はクラフトワーク
来日公演を観る事である。中学生の頃から憧れ続けた
テクノポップゴッドファーザー。ずっと観たかった。
悲願であった。
雨の中しばらく並び、その後オールスタンディングの
ライブを観る。


感想はと言うとこれはもう、一言では言えない。
「The Man Machine」や「The Robots」であの、
ロシアン・アヴァンギャルド調のグラフィックが
3Dで動いた時には心の底から歓声を挙げたし、
Neon Lights」では夢見るような気持ちになった。
1曲1曲、思い出したら止まらなくなる。


何千、何万回聴いた筈の曲なのに、新しい部分が
見えたのも嬉しかった。
でもそれは、元々含まれていたものだけではない。
今の時代を踏まえてアップデートされていたのだ。
だから懐メロにならない訳で、途中からは
「これは写真に置き換えるとどういう事になるのだ?」
などと考えたりもした。ちょっとですけどね。


他の2人も同様に感動していたが、そこは照れ屋の
東北人。終演後はひたすら文句ばかり言っていた。
「スタンディングはもうやだなー」
「腰が痛えよ」
「前が見えねえよ」
クラフトワークは座ってみるべきだよなー」
これだから80年代育ちはさあ。素直に喜べよな。


その後近くの焼鳥屋にて酒宴。さらに2軒目へ。
終電車近くまで飲み、僕は横浜に戻る。
明日もまた9時集合だ。