クラッシュ・解決篇

ハードディスクの点検結果がメールで送られてきた。
結果は思ったより軽傷で、データはほぼ復旧できる
そうだ。心の底からホッとする。よかったあ〜。


しかも費用は予想の半分以下だった(これが一番
嬉しかったりして)。言う事無し、直ちに作業を
進めてもらうよう連絡した。


ここ1週間抱えていた問題が一応解決し、久しぶりに
気持ちが軽くなったのだが、半面ここ数ヶ月
抱え込んでいる僕の中の「デジタル問題」は
より深くなっている。


元々は極力手を加えず、ポラロイドやポジフィルム的な
感覚で取り組んでいたデジタルカラーだったが、
昨年の「After The Rain」からは展示作品として
標準的な、よりキチッと仕上げようという方向に
進んでいる。


そうなるとそれなりの道具が必要となるのだが、
デジタルの世界は何だか「道具至上主義」的な物言いを
する人が多い。やれカメラは○○だ、ソフトウェアは、
ハードは、と「高い道具を使わなきゃダメだ」みたいな
雰囲気がある。これがどうも気に入らない。


せっかく先輩方が作ってくれた「カメラはあくまで道具」
というやり方が、デジタルの時代になってまた元に戻って
しまったような気がする。
とは言え、プリントのレベルはもっと上げていきたい。
どこで線を引けば良いのか?どういうシステムを作るか?
....てな事を延々と考えていた訳である。


今回の一件で、これに「データの保存・保管」という
項目が加わった訳である。はっきり言って甘く見ていた。
最近のハードウェアは随分安定していたからだ。
デジタルデータがいかに儚いものか、思い知らされた。
データのバックアップについても自分なりのシステム
作りが必要である。どこで線を引くかねえ。


さあ、どうしたら良いものか。
....とりあえずパソコンはもう買わなきゃ。
10年近く使っているからなあ。