発展途上

今日は写真の修正作業。デジタルメインの作家さんからすれば
随分いい加減なセッティングやプリントをしている僕だが、それでも
「これはちょっと」と思うプリントが何枚かあったのだ。


本当は、できる事なら何もしたくない。前にも書いたが僕は「作家が
メインの仕事の合間にポジ・フィルムでちょこちょこ撮っていた写真」
というのがすごく好きで、自分でもいつかやってみたいと思っていたからだ。


ポジだから何もいじりようがない。撮ったまんま。但し撮影段階で
色々実験するけどね、という感じ。良い意味で力が抜けた、自由な
感じの作品が多くて、そこが好みだったのだ。


今やるならデジタルかなあと思ってこのシリーズを始めた訳だが、
フィルムであっさりやれる事が簡単にできなかったりして難航した。
言い換えるならばフィルムの方がまだ許容範囲が広い、という事か。
何も設定しなくても、多少のズレでさえも、ある程度まで勝手に表現
してくれる。


音楽の世界では今、デジタルがそういう「アナログ的いい加減さ」を
獲得しつつある。レコーディング機材しかり、ギターでも状態の悪い
真空管アンプよりデジタルアンプの方が「それらしい」音を出す。
画像の世界ではまだ先の事かも知れないけれど、いつかはそうなると
思う。なればいいなあ。


話は戻ってプリントへ。5枚だけ修正してプリントしてみた。
修正といっても大したものじゃなく、フォトショップで自動修正した後、
軽く手直しするだけ。それでもかなり印象が変わった。
うーむ。どっちが良いのやら。
....機材以前に僕が成長しなければならないんだよなあ。