怖い人達

頭脳明晰にして沈着冷静でありながら、温厚で思慮深い性格。
上からは一目置かれ、下からは慕われる。
そういう人物にある日突然呼び出され、静かに「ツルタくんはさ」と
話を切り出された経験はあるだろうか?


僕は何度かあります。心臓が止まりそうになりました。
「ここここの人は、ぼぼぼ僕の何を見透かしているんだろう?
 何を指摘されるんだろう?どう言い訳しようか?いやいやこの人に
 そんな事が通用する訳はない。あああー、何だろー、怖いよー」


恐れてた通りズバッと言われた事もあれば、そうでも無かった事もある。
でも例え何も言われなくても、怖い事に変わりは無い。
「きっと僕に気を遣っているのだ。本当はもっと厳しい事を言いたい
 のだ。あああー」


こういう人は年上だけとは限らない。年下にもたくさんいて、これは
もう何も言わず、ただ黙って僕を見ている訳である。本当に怖い。
写真界にも、そういう人は何人かいる(誰の事かって?絶対言うものか)。


「俺もそういう人物になりたいな」と思った事もあったが無理だった。
言葉に重みが無いんだよなー。行動が落ち着き無くて軽いんだよなー。


なので突然呼び出されても大丈夫なように、日々懸命に、手を抜かず
生きているのです...いや、そうしてる「つもり」です。