待ちぼうけ

今日も待っているのである、荷物を。
カメラの修理が終わったので直接家に送ってもらう事にしたのだ。
今回は業界ナンバー1の、皆さん良くご存知の宅急便にしたのだが、
まだ来ない。20〜21時指定で、もう9時を過ぎたのに来ない。


前にも書いたが、僕の住む辺りは配達するにはちょっと面倒な場所だ。
駅からは近いのだが袋小路みたいな所なので、一度入ったら同じ道を
駅の近くまで戻らないと他の区域に移動できないのだ。しかも駅前は
一方通行なので、入るタイミングをよく考えないと結構な時間ロスになる。
自分で配達してみて初めて気が付いた。


なので配達はどうしても、時間帯の最後の方に廻される。
午前指定だと早くても11時半は過ぎるし、夜間指定だとリミット
ギリギリになる。



とは言え、いざ待つ身になると「じゃあ9時に家にいればいいや」とは
ならない。「いつ来るか分からんからな」と、8時前からジーッと
待つ事になる。「もしかしたら」と考えてしまうのだ。でも来ない。
かくして、散々待たされた気分になりイライラする訳である。
自分でも「アホか」と思うのだが、なかなか頭を切り替える事ができない。


そんな事をダラダラ書いているうちに時刻は9時55分。
またすっぽかされたか?と思った頃にようやくドアベルが鳴った。
さすが業界ナンバー1、すっぽかす訳ないよね。いいよいいよ遅れたって。
ありがとう、遅くまでご苦労さま、と呟きつつ急いでドアを開ける。


「お待たせしましたー。シマダ様ですか?」
........ツルタです。ほれ代金、ほれ印鑑。はよ帰れ。