朝礼

全国各地の学校・職場で毎朝やっている「朝礼」、
あれは何とかならんのだろうか?昔から大嫌いなのである。
あれをやる意味が、いまだによく分からない。


偉い人が前に出て、なんだかんだとしゃべる。きちんとまとめれば
20秒くらいで終わる事を5分10分と延ばしに延ばして、そのくせ
話の一番大事なツボを外しに外してダラダラやる。


しゃべる方は自分で自分の言葉に興奮してきて、そのうち急に怒り出したりする。
中には「私はこの件で上から非常に怒られているのだ、お前ら分かるか?!」
などと泣き言を言い出す奴まで出てきて、こうなると公開悩み事相談室だ。
それがどうした、だから何だ。それがお前の仕事だ自分で何とかせえ、
と言いたくなるのである。


毎朝同じ話をして時間を散々使って、なのにその後で業務の細かい打合せを
別途やっていたりするから、あれは一体なんだったんだろう、と思う。
無駄である。


が。人生とは皮肉なものである。こんな朝礼嫌いの僕が、こともあろうに
前に出て何かしゃべらなければならなくなった事があった。
会社員時代の後半何年間か、毎朝やった。苦痛だった。
考えて、気を遣ってしゃべっているつもりだったのだが、何かが足りない。
話してる間中、もう一人の僕が上からずっと小馬鹿にしている気がしていた。
「偉そうに。お前が一番ダメなんだろうが。バーカ」


そんな事を思い出すとちょっと同情したくもなるのだが、
やっぱり嫌いだ。何の効果も効能も無いのだから、思い切って
やめてくれないかなあ。