夏休みはもう終わり

目が覚めたら、きちんとベッドに寝ていた。あれ?いつの間に?


昨夜は参加者によるバーベキュー・パーティーの後、
宿舎の部屋で酒盛りとなった。同室の人達とひっそり飲むつもりが、
いつの間にやら色んな人達が集まってきて賑やかになった。
で、ワタクシ、途中から記憶がありません。何かやっちまったかな?
ま、いいや。聞かないでおこう。


軽い二日酔いを抱えて宿舎を出る。今日も朝から暑いなあ。
村越・齊藤のTAPギャラリーチームが展示の手直しをすると
言うので、付いて行った。


不思議な気分だった。普段東京でしか会わない人達が、遠く離れた
この町に集まっている。それだけでなく、今まで名前しか
知らなかった人達ともたくさん会えた。何だろう、この空間は?
まるで写真家達の夏休み、キャンプみたいだ。


三田の自宅から来た川口さんに車で案内してもらい、市内あちこちの
展示を見て回る。うーむ、と唸る。みなさん色々考えてるなあ。
僕も前回のGAW展よりは進歩したと思ってたが、まだまだだな。


もう少しゆっくりしたいが、次の予定が詰まっている。
午後1時過ぎに村越くんと二人、西脇市駅まで送ってもらう。
暑さで食欲は無かったが、途中のコンビニでそうめんやら蕎麦を買い、
駅の待合室で二人黙々と食う。


やがて列車の時間が来た。村越くんは東京へ戻り、僕は舞鶴に向かうのだ。
「じゃあまた、東京で」と別れる。何だかほんとに夏休みみたいだ。
上りと下りの列車が各々、駅を離れていく。
夏休みはもう終わり。皆それぞれの日常に戻っていくのだ。


西脇の景色が遠くなったところで、時刻表を見て気付く。
舞鶴まで乗り換え込みで3時間半?!そんなに遠かったっけ?
途中で撮影してる時間は無い。あらららー。
なんだよー、今日一日暑さで参ってただけかよー。
もったいねえなあー。


谷川という駅の、待合室のテレビで、箕島高校の特番を観ながら
溜息をつく。でも、いいや。バタバタしてるけど、それが夏だ。